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Small Street in Kyoto, Japan

日本語
Japanese

​「日本語」という国語を学ぶ

日本国外に在住で、日本の国語教育を必要としている方々には様々なケースがあります。

これまでにも、日本の小・中・高校の国語を日本国外にいながら学習し、日本へ帰国・移動した際に問題がないようにしたい、といったご要望をはじめ、日本の文化に興味がありいつか渡航したいと考えている日本国籍以外の方、米国において日本語しか話さない上の世代のご親戚がいて、コミュニケーションが取れるようになりたい日系の方など、多くのケースに携わってきました。

日本以外の様々な国の言語もそうであるように、日本語も体系が美しく、表現豊かで奥深い言語。

文字だけをとっても、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」という三つを使い分けている点も世界でも稀であり、習得するのは本来ハードルの高い言語と言われます。歴史的な背景からも、柳のように柔軟に文化を取り入れ発展させてきた日本語の成長力を感じますが、文字だけに限らず、文法的な決まりがありながら、それにとらわれない、あるいは敢えて型をくずし新たな表現を生み出す、柔軟さと楽しさ、それを最大に駆使し表現された文章力、それを読み解く読解力と感性が、日本語を学ぶ魅力ではないでしょうか。

自国のこと もっと学びたい・学ばせたい

​〜日本ってどんな国?〜

​日本語を学ぶことも大事ですが、日本語が話されている国、日本そのものについても学習の対象となる場合があります。ここで問題です。

「関西弁ってなぁに?」

​回答として「なにがやねん!」と答えることもできますが、しっかりと質問に答えようとすると、

「ある特定の地方で話される言葉を方言と呼び、関西というのは地方を指す言葉で、おおむねその一帯で使われる方言」ということになります。

しかし、そもそも関東・関西とは何が基準になっているのでしょうか。学年によってはまず日本地図を広げるのも面白いかも知れません。関東と関西に頭につく「関(せき)」とは「関所(せきしょ)」のこと。今で言う税関とその役割について学習するのも見地を広げるきっかけになります。また、ここで言う関所は現在の岐阜県にあったとされる「不破の関」のこと。そしてここで行われた「関ケ原の戦い」について話をするならば、関西弁をきっかけにして、日本の歴史を垣間見ることもできます。言語とはこれほどに、その国のあり方や歴史を内在し、体現しているのです。

また、戦後のGHQの方針により、日本で使用されていた漢字の多くが常用漢字から除外され使用されなくなったため中国語のバラエティには及ばないものの、日本で使われる漢字という文字そのものにも、その由来と成り立ちがあります。象形文字、指事文字、会意文字、形声文字、転注文字、仮借文字など種類はさまざま。漢字だけ見ても、日本語が持っている彩りの多さが伺えます。

日本語を学んでいくことは、これらの様々な要素や歴史、日本独特の物事の捉え方、価値観を学んでいくことになります。世界に誇れる日本の日本らしさを是非知ってもらいたい。日本の国語授業を受け持つ講師には、国籍を超えた情熱があります。

​奥深さを楽しみつつ、実用的な言語としても

​〜言葉に彩りを 状況に合わせて〜

”ひとつ、ふたつ、みっつ”  ”ついたち、ふつか、みっか”  ”おはようございます”

低学年や初めて日本語を学ぶ学生には、基礎的な文法も含めた日本語の基本を重視した教育を。

”一房、二房、三房”  ”和衷協同”  ”恐れ入ります” 

高学年以上あるいは日本語を学びたい大人の学生にはより具体的な局面に合わせた応用性を重視した教育を。

日本の国語教育をベースとしながらも、日本国外で特に重視される”使える言語”の習得を目指し​一緒に教育に取り組みます。​日本の文化や習慣、歴史、話し方や漢字の成り立ちなどを通して、日本のものの考え方を教えることで、理解し使用できる大事な機会となるよう、教育の幅と仕組みを工夫して教えています。

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